副詞(adverb)は動詞などを修飾するものです。
色々あるのですが、よく使われるものは5つのタイプだと思います。
1.動詞を修飾して、どの動作がどのように行われるかや状態を示す
(例) politely → He talked to me politely.
(彼は礼儀正しく私に話しかけた)
2.動詞を修飾して、場所や方向を示す
(例) upstairs → The child was crying upstairs.
(その子は上の階で泣いていた)
3.動詞を修飾して、時を表す
(例) yesterday → I called Tom yesterday.
(私は昨日トムに電話した)
4.動詞を修飾して、頻度を表す
(例) monthly → I pay my telephone bill monthly.
(私は電話代を月々払っている)
5.動詞・形容詞・副詞などを修飾して、強調する
(例) completely → I was completely wrong.
(私は完全に間違っていた)
(例) hardly → He hardly knew where to begin.
(彼はどこから手を付ければよいかほとんど分からなかった)
最近、添削で副詞の位置の間違いを指摘される例がよくあります。
副詞は、どの位置につけるかで意味がガラリと変わってしまい、思わぬ誤解を生じることがあるのです。
例えば、
「先月、紫式部が書いた『源氏物語』を読んだ」という時に
I read "The Tale of Genji" written by Murasaki Shikibu last month.
と書くと、副詞であるlast month は最も近いもの、すなわち written by を修飾し、
「私は紫式部が先月書いた『源氏物語』を読んだ」
という意味に捉えられます。
そんなことはないですよね。
The Tale of Genjiは千年も前に書かれています。
常識的に「先月読んだ」と理解してくれる相手もいると思いますが、
ネイティブの目には、まず、「先月書かれた」と情報がインプットされるのです。
源氏物語だと誤解されなくても、仕事で「○○が書いたセールスレポート」だったら、書いたのが先週なのか、読んだのが先週なのか、非常にconfusing になってしまいます。
このような場合は、
Last month I read "The Tale of Genji" written by Murasaki Shikibu.
と副詞の位置を変えて書けば誤解がない文章になります。
つまり、副詞は「修飾したい語の近くに持ってくる」のが原則です。
是非、書いてみた文章をちょっとチェックしてみてください。
そして、この場所で誤解される可能性はないかな、とチェックしてみてください。
なお、書籍名はイタリック体(斜め文字)で書くかクオテーションマークで挟みます。WORDなどイタリック体が使える場合は、イタリック体の方が見た目が良いかも知れません。
また、著者については written by と書かなくても by のみでも充分です。
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