関係代名詞のwhich とthat がよく分かりません (★★☆ 中級)

関係代名詞のwhich とthat がよく分かりません (★★☆ 中級)

複数の方からご質問頂きました。

●復習

まず、「関係代名詞」について少し基本的を確認しましょう。

2つの文章があるとします。

1― I know a lot of people. (私は沢山の人を知っている)
2― They live in Texas.   (彼らはテキサスに住んでkる)

この2つは、a lot of people とthey が意味するもの(人)が同じです。
短い文章をプツプツ続けても構わないのですが、2つの文章を合わせた方が
「慣れた」英語になります。

この時、2のthey を who を使って表します。

I know a lot of people who live in Texas.

手(チョキ) a lot of people とthey が重複しないのでスマートですね。


このような who のことを関係代名詞といい、peole に相当するものを
先行詞といいます。


●関係代名詞の種類

who / which / that の3つが最頻出です。

who = 先行詞が人の場合

What is the name of the tall woman who just came in?
今入ってきた背の高い男性の名前は何ですか?

which = 先行詞が物の場合で、that よりも少し堅い(文語)

The Thames is the river which flows through London.
テムズ川はロンドンを流れる川です

that = 先行詞が物や人の場合

He is the greatest baseball player that has ever lived.
彼はこれまで世に出た最も偉大な野球選手です


●よくある間違い

添削者がよく指摘している間違いは2パターンあります。

(1)that を使い過ぎるケース

注意深く聞いていると、ネイティブの話し言葉でもthatがしょっちゅう使われています。

書き言葉でもよく使われるのですが、「that を使い過ぎないように」とネイティブがネイティブの文章を訂正することもあるそうです。

英語を書き慣れた日本人も使い過ぎてしまうことがあります。


下記のような例は、that を省略してよいものです。

The dress (that) my mother bought for me fits me perfectly.
母が買ってくれたドレスは私にぴったり合う

The bus (that) the students were riding in was stopped by the policeman.
生徒が乗っていたバスは警察官に止められた

that だけではありません。

The music (which) the orchestra played was a Strauss waltz.
オーケストラが演奏した音楽はシュトラウスのワルツである

上記の例は、いずれも文法用語で言うと「目的格」をもった関係代名詞で、
「〜を」という目的語に相当する語が関係代名詞になっているようなケースです。


【参考】that と which

学術的な文書では which が好まれ、くだけた場合は that が好まれると
言われています。米国では、ニュース等でも that が使われています。